プロジェクト実績

次世代宇宙AIオンボードコンピュータの開発
IMPACT PROJECT / AI ON-BOARD COMPUTER
次世代宇宙AIオンボードコンピュータの開発
金沢大学 先端宇宙理工学研究センター(ARC-SAT)主導のIMPACTプロジェクトにて、
超小型衛星の中核となるAIオンボードコンピュータ(AI-OBC)を、ARC-SAT・京都マイクロコンピュータ株式会社・シマフジ電機株式会社の共同で開発中です。
京都マイクロコンピュータ株式会社
シマフジ電機株式会社
衛星上でAIを動かし、自律的な衛星制御へ
通常は地上局で行うAI解析処理を、AI-OBCでは宇宙空間上の衛星で実行します。
通常のオンボードコンピュータとAIの組み合わせでは、衛星で収集した科学データや制御データを地上局で受け取り、地上でAIによる解析処理を行います。
AI-OBCでは、AIの学習モデルを宇宙空間上の衛星で実行し、科学データや制御データの解析等をリアルタイムに行い、自律的な衛星制御を実現します。

開発役割分担
産学連携によって、それぞれの強みを活かした開発体制を構築しています。

開発スケジュール
JAXA採択からBBM完成、衛星開発フェーズ移行、EM・FM開発、打上げ予定まで。
JAXAによる超小型衛星ミッション公募#2 採択
「産学官による輸送・超小型衛星ミッション拡充プログラム」採択。IMPACTプロジェクトが正式スタート。
BBM(ブレッドボードモデル)完成
AI-OBCの概念実証モデル(BBM)開発・検証完了。T-Kernelドライバ・ミドルウェアの実装を完遂。
衛星開発フェーズへの移行決定
JAXA審査を経て、本格的な衛星開発フェーズへの移行が正式決定。産学連携開発が加速。JAXA フェーズ移行審査結果ページ
EM(エンジニアリングモデル)・FM(フライトモデル)開発
EMの製造を推進中。並行して打ち上げ用フライトモデル(FM)を開発中。
IMPACT衛星 完成・打上げ予定
AI-OBCを搭載したIMPACT衛星の開発完了・打上げ。プラズマ波動観測ミッション開始。
BBM — ブレッドボードモデル
2025年、AI-OBCの最初のハードウェアモデルであるBBMが完成しました。

弊社が回路設計及びT-Kernelドライバ・ミドルウェアの実装・FPGA部の開発を担当しました。
BBMは、AI-OBCの概念実証モデルとして、衛星開発フェーズへ進むための重要な検証基盤です。
- メインプロセッサ
- RZ/V2L
- FPGA
- artix-7
- OS
- T-Kernel 2.0 AeroSpace / Linux デュアル
AI-OBCのソフトウェア
RZ/V2LのCoretex-A55 core 2個を活用したデュアルOS構成です。
それぞれのCoreで別々のOSが動作します。ARC-SATがアプリケーションを担当、OS周辺は京都マイクロコンピュータ株式会社殿、弊社はT2ASのドライバ及びミドルウェアを担当する産学分業体制です。
- T-Kernel 2.0 AeroSpace
- Linux
- UART / I2C / SPI


デバイスの放射線試験を実施
金沢大学 松田 昇也准教授と共同で、RZ/V2L・DDR・eMMCのシングルイベント耐性を調査しました。
試験にはBBMと同じデバイスを使用している、弊社製品の
SBEV-RZ/V2L
を使用しました。
- ※ SEU:Single Event Upset
- ※ SEL:Single Event Latch-up
- 場所
- 若狭湾エネルギー研究センター(福井県敦賀市)
- 使用装置
- シンクロトロン・ダンデム加速器
- 調査対象
- RZ/V2L、DDR、eMMC


シマフジ電機について
組込み機器開発の経験を活かし、ハードウェアとソフトウェアの両面から研究・製品開発に貢献しています。
弊社は1990年の創業以来、組込み機器の開発経験を活かし、ハードウェアとソフトウェアの両面で大学や企業の研究、製品開発に貢献しております。
宇宙分野では、宇宙機のモデルベース開発ボード「Space Cube MK4」や、衛星内ネットワーク規格SpaceWireに関する製品を展開しています。
一点物の試作品や調査機器等の開発も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
